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AR
2022/9/13

WebAR画像認識の事例②
ポスターが動き出すAR技術とは

こんにちは!VONS picturesです。

第7回目のメルマガでは、WebAR画像認識の事例として、ポスターや雑誌といった印刷物が動き出すAR技術についてお伝えします。

1枚の印刷された紙をスマホカメラで読み込むだけで、デジタルコンテンツを楽しめるAR<拡張現実>。これは、印刷物を取り扱う企業なら追加を検討すべき機能です。そう言い切れるのには、2つの理由があります。

1つ目は、Z世代と呼ばれる若者を中心に、インターネットやスマホなどハイテク技術に慣れ親しんでいるユーザーが増えている、という理由です。そのような人たちを振り向かせ、記憶に残る印刷物を作りたいなら、紙媒体からもデジタル体験ができるような工夫が必要でしょう。

2つ目は、印刷物の需要が低迷している点です。矢野経済研究所が2020年に発表した調査で、2013年から2019年の7年間で印刷市場規模は減少を続けていることがわかりました。一方で、利便性が高いデジタルメディアは着実に人々の生活に浸透しています。

しかし、印刷物の需要が減少し、多くの人がデジタルコンテンツに魅了されているといっても、紙への需要がゼロになるわけではありません。実際、本、雑誌、パンフレットなどを物理的に持つのが好きな人もいるからです。

今後は、デジタルと印刷物が共存する方向へ舵を切ることが重要です。そこで必要となる技術が、ARです。デジタルが印刷物を排除するのではなく、ARが両者をシームレスにつなぐ役割を担う未来を描く必要があります。

印刷物にWebARを取り入れるメリット

WebARとは、アプリを必要とせずスマホのWebブラウザでARコンテンツを楽しめる技術です。手軽に体験できるWebARを印刷物と融合させると、さまざまなメリットがあります。

■ARと既存メディアで効果最大化が図れる

人々がデジタルコンテンツに魅了されるのは、視覚的に訴えかけるストーリーテリングと、インタラクティブ性にあります。

一方、紙に印刷されたコンテンツは、どれだけ魅力的な写真やイラストでも動き出すことはありません。見ている人の動きにも反応せず、固定されています。そこで、普段から人々が目にしたり手に取ったりしている印刷物にAR技術を加えれば、文章や写真では伝えきれない情報を提供できるのが大きなメリットです。

例えば、ファッション雑誌に「メイク道具の使い方」というコンテンツを掲載する際、AR技術でモデルがメイク道具を使っている動画を閲覧できるようにします。すると、メイク道具の持ち方や力の入れ方、使ったときの質感など、詳しい情報をチェックできるでしょう。

その結果、顧客満足度やエンゲージメントが向上し、購買意欲も高まります。つまりARは、既存メディアの効果を最大限に引き出せる技術なのです。

■最新情報を伝えられる

ARの大きなメリットの1つとして、最新情報を伝えられるという点があります。

雑誌や新聞紙の場合、読者の手元に届く頃に状況が変わり内容の変更があったとしても、すぐに対応できません。一方、Webメディアであれば、記事の投稿画面から内容を修正すると、最新情報に更新できます。

そこで紙媒体で最新情報を届けたいのであれば、紙とデジタルを融合させるAR機能が必要です。印刷物にARコンテンツにアクセスできるコードを付与しておけば、紙とデジタルの両方を使って話の流れを追えるようになるでしょう。

現代のような情報化社会では、スピードが価値を生みます。本来なら固定化された情報しか配信できない紙媒体を、いち早く最新情報を届けるデジタルコンテンツに変化させる技術がARなのです。

■媒体費用がかからない

ARと印刷物を融合させるメリットとして、ぜひ知ってもらいたいのが、媒体費がかからないという点です。

通常、テレビや雑誌などの広告に出稿する場合、媒体費がかかってしまいます。しかし、既に利用している印刷物に組み込むAR広告なら、媒体費をかけずとも訴求力の高いコンテンツを消費者に提供できるでしょう。

さらに、既存の印刷物にAR技術を融合させると、印刷物がオウンドメディアとして機能します。ARコンテンツやリンクされたWebサイトに消費者がアクセスすることで、ユーザーデータを取得できるようになるのです。

取得したデータをMA(マーケティングオートメーション)ツールで活用すると、効果的な戦略を企画できるでしょう。

デジタル社会において、印刷物は「時代遅れ」だと考えられてきました。しかし、ARと融合させれば既存メディアを強化し、マーケティングにも活用できます。AR技術を使えば、媒体費をかけることなく効果的にブランド認知を高められるでしょう。

WebAR画像認識の事例

実際にWebARと印刷物をかけ合わせた国内外の事例を紹介します。

■大河ドラマ館×喋る肖像画AR

鎌倉市に開設された「鎌倉殿の13人」をテーマにした大河ドラマ館のプロモーションで、WebAR技術が採用されました。鎌倉市のさまざまな場所に掲示されたポスター画像にスマホをかざすと、ARコンテンツが起動し、大河ドラマ館のPRを閲覧できます。

ARコンテンツでは、「PR担当の北条さん」が喋りだし、武者震い、催眠術、にらめっこといった8種類の動きをします。スキャンするたびに違った動きが見れるので、何度も楽しめるのが特徴です。

ポスターの平面状に描かれた北条さんが、立体感のある3Dコンテンツとなり手元のスマホに現れるので、強いインパクトを与えられます。歴史上の人物に新たな命を吹き込んでいるような、デジタルコンテンツならではの面白い体験を提供しています。

■エバー航空のキャンペーン

エバー航空では、「アジアのゲートウェイ」というキャンペーンにARコンテンツを使用しました。

ロサンゼルスとサンフランシスコのバス停や雑誌に掲載された、台北、ホーチミン、バンコクの画像をスマホカメラで読み込むと、ARコンテンツ動画が流れ出します。動画では、各都市の美しい街並みを閲覧でき、あたかもそこにいるかのような没入体験を提供しました。

ARコンテンツからは、キャンペーン全体を把握できるインタラクティブなサイトに移動でき、そこでもストーリー性のあるコンテンツを楽しめる仕組みです。WebAR技術を使い、1枚の印刷物から没入感のあるデジタルコンテンツを次々と展開しています。

■David's Bridal | AR Lookbook

アメリカ最大のブライダルストアであるDavid’s Bridalは、全店舗で無料配布しているブライダル専門雑誌に、ARコンテンツを組み込んでいます。表紙にあるQRコードをスキャンすると、雑誌のモデルが動き出す動画を閲覧できる仕組みです。実際に着用されたウェディングドレスの動きをチェックできるので、購買意欲を高められます。

同社では、パンデミックを機にAR技術を雑誌やホームページに導入しました。ショッピングサイトにもAR技術を採用し、試着姿を360度のビジュアルでスマホを使って確認できるサービスを提供しています。このように、印刷物に加えて、ホームページなどあらゆる既存メディアとARを融合させると、PR効果はさらに強化されるでしょう。

まとめ

ポスターや雑誌、新聞とAR技術をかけ合わせると、印刷物では表現できない動きのあるコンテンツを提供できるようになります。

既存メディアを使って、媒体費をかけずに展開できるのも魅力の1つです。

私たちVONS picturesでは、ARコンテンツの企画から制作まで承っています。VONS picturesが提供している「アプリフリーAR」を使うと、アプリ開発が必要なく、コストを抑えてスマホのWebブラウザで体験できるARコンテンツの作成が可能です。

印刷物離れがこれ以上進んでしまう前に、ARと既存メディアを融合させて他の会社と差別化をするのはいかがでしょうか?

「どの既存メディアにARを使えばいいかわからない」

そんなお悩みから丁寧に答えますので、ぜひ気軽にお問合せくださいね!

もっと詳しく知りたい方へ

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