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画像生成AI
2024/9/25

写真や生成画像の高繊細化を実現
画像生成AIの手法〜応用編②〜

こんにちは!VONS picturesです。

第16回目のメルマガは、AIを使った画像処理の手法〜応用編②〜をお届けします。前回のメルマガでは、画像生成AIのインペイントアウトペイントなど、さまざまな応用機能を説明しました。

今回は応用編の第2弾として、次の2つの機能を紹介します。

●AI生成画像のアップスケールと高精細化
●撮影写真のブレ補正

さらに、画像生成AIを仕事でどのように応用できるか、架空の車を取り上げて紹介します。ぜひ最後までご覧ください!

AI生成画像のアップスケールと高精細化の機能

アップスケール機能とは

画像生成AIを使って、画像を拡大するアップスケール機能が利用できます。

アップスケール機能では、AIの解釈を加えながら画像を高画質化するため、厳密に言うとオリジナル画像から形状や色が変わります。またこの機能を使うと、画像処理に必要なVRAM容量を大量に消費するので、部分的にトリミングするなどの工夫が必要です。

AIで作成した画像は、一見すると十分に美しいように思えるかもしれませんが、細部はぼやけている可能性があります。そこで、画像処理を重ねて高繊細化することで、完成度がより高くなります。

ここでは、大木と部屋、人物の3つの例を見てみましょう。

大木

こちらは、AIが生成した大木の画像です。緑や雲、小川、太陽の様子が繊細に描かれているように見えますが、一部を拡大してみるとぼやけていることがわかります。

そこで、AIのアップスケールと高繊細化の機能を使うと、葉っぱのぼやけた部分がより鮮明に描かれるようになりました。木の葉っぱや枝、光や影をはっきりと認識できるよう修正されています。

部屋の様子

こちらは、AIが作成した緑に溢れたアンティーク調の部屋の様子です。光や影の中にグリーンが描かれ十分に美しい画像ですが、拡大するとぼやけてしまいます。

そこで、画像生成AIで処理すると、画像を拡大しても瑞々しいグリーンや、輪郭がくっきりとしたソファや家具、木目調のフロアがより鮮明に描かれるようになりました。

人物

次に、AIが作成したスタイリッシュな人物の画像を見てみましょう。パッと見た印象では、レースの洋服やジュエリーの細部まで描かれているように見えます。ところが抜粋して確認すると、やや荒いことがわかります。

そこで画像生成AIで処理をすると、レースやジュエリーの繊細さをより鮮明に描けるようになります。リアルに近い表現が実現し、画像全体のクオリティが高まります。

撮影写真のブレ補正機能

写真の被写体がブレて写ってしまった場合に、画像生成AIを活用できます。

画像全体の一部分にブレが生じてしまっても、画像生成AIで処理することで簡単に補正が可能です。下の画像では、ぼやけた犬が鮮明になりました。

また被写体のブレだけでなく、ピントが甘い写真や、JPG画像のモアレ(縞模様)の補正にも、画像生成AIを活用できます。被写体の再撮影が不要になったり、昔の写真でも美しく再利用できたりするので、とても便利な機能です。

【仕事への応用例】架空の車を生成

次に仕事への応用例として、VONS picturesが画像生成AIを使って作成した、架空の車を紹介します。

広告制作では、車の画像を利用したくても著作権の観点から難しいことがあります。これまでは時間をかけてデザイナーが作成していた作業を、画像生成AIで自動生成することで、作業工数の大幅な削減が可能です。

実際、画像生成AIでどのような架空の車を生成できるか、デザインや背景が異なる8種類の車を見てみましょう。

まとめ

今回は、画像生成AIの応用編の第2弾として、2つの機能を紹介しました。アップスケール機能やブレ補正機能を利用すれば、たとえ撮影写真やAIが作成した画像に不備があっても、後から修正が可能です。

また、これまでは多くの工数や時間をかけて人が作成していた車のデザインを、画像生成AIに任せることで、業務改善につながります。工数を削減できるので、デザインの依頼から納品までの時間を短縮できると期待されています。

VONS picturesは、今後AIがクリエイティブの世界に急速に浸透していくと考え、AIを使って企業やデザイナーを支援する事業を展開していきます。AIガバナンスを重視し、データプライバシーと倫理的な枠組みを守りながら、AIの力を最大限に活かした広告制作に取り組みます。

さらに最先端技術とこれまでのクリエイティブスキルを融合して、新たなソリューションを皆さまにお届けします。ご関心がありましたら、ぜひお気軽にお問合せください。

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株式会社ヴォンズ・ピクチャーズ 
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